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飾らないやさしい服を求めて採長補短の日々を慈しむ。
布を修理するということ
細いヘンプの糸や、手で紡がれた不均一なコットンの糸など、とっても繊細です。

ベテランの織り手が筬を上手に操作しながら布を織るのですが、それらの糸は織っている時に
どうしても切れてしまいます。織り手は、それらを上手に繋ぐので、またそれが
生地の魅力にもなったりします。

しかし、90cmの幅で何十メートルもの布を織るので、見逃してしまう事も度々です。
それらは裁断の時に避けたり出来ますが、見逃して縫ってしまう事もあります。
アパレルメーカーならば、そんな製品はQCによって避けられてしまうのでしょうが、
僕たちは出来る限り、共布と針を使って販売出来る状態にします。

時間を掛けて織られた布を、1枚1枚裁断して、丁寧に縫って、1枚の服が生まれます。
そんなだから、いとおしく思え、ムダにしたくはないという気持ちはとても強いです。
また、だからといって問題のある商品を販売しても良いとも思ってはいないので、
納得のいく修理が出来た場合のみ販売してもよいと考えています。

布を修理するのは、確かに時間は掛かるけれども、大切な何かを感じています。

posted by | 23:20 | TOMOの手掛かり | comments(0) | trackbacks(0) |
色遊びシリーズ
子供服のサンプルを作った時に、『色遊び』の発見がありました。

色遊びとは、ココでは違う色の生地を組み合わせることを意味しますが、
実は以前にもスカートで同じ方法を試した事がありました。その時は、あんまり
深く考えないで色を組み合わせたので、評判もイマイチで、こうゆうのはダメ
なんだなと思ってしまいました。

しかし、子供服を作った時に、色・柄の組み合わせ、分量をちゃんと考えれば、
そうゆうのもありなんだと気づかされました。また、作り手のセンスも試される
ので、組み合わせを考えるのはより真剣になります。

以前に働いていた時期を含めると、8年以上この素材と向き合っていますが、
布やデザインの相性をちゃんと考えられるようになったとは、けっして言えません。
それでも、布を生かすも殺すもデザインとの相性次第という事は理解しています。

沢山の方に、この布の良さを届けたい。そのために布の良さを活かせる
デザインを考えるのが、僕の役割です。

posted by | 13:41 | TOMOの手掛かり | comments(0) | trackbacks(0) |
子供にも着てもらいたい温もり服 (続き)
前回はジャケットとパンツを紹介しましたが、今回はチュニックの紹介です。

チュニックは、大人服でもよく登場するフレンチスリーヴになっており、
身頃は着易さを考え、バイアス裁断になっています。

実際、腕を上げて留めるのが大変なので、大人服では使ったことがありませんが、
子供服ではボタンを後ろで留める仕様になっています。
また、着心地を考えて、見返しは外側に向けており、襟ぐり、袖はパイピング
始末になっています。

素材は、環境にやさしいヘンプ素材100%です。ヘンプの説明はココから

posted by | 14:13 | TOMOの手掛かり | comments(0) | trackbacks(0) |
草木染めのショール
ミシン用のアタッチメントである三巻押さえを持ってはいるのですが、
今まで一度も使ったことがなかっなので、今回どんなものか試してみたら、
スカーフやショールの端の始末に使えそうなので、それならばという事で
草木染めのショールを作ることにしました。

ショールやスカーフは、フリンジ部分がないとなんだか様にならない気がするので、
一本ずつ糸を解いて、女性のすねを使って糸が解けないように均等に束ねていきます。
これが簡単そうに見えて、結構難しいです。

出来上がったショールは、洗濯してみょうばん液に2、3日浸しておきます。
今回は綿ガーゼ以外にも、シルクオーガンジーも試してみました。

posted by | 13:26 | TOMOの手掛かり | comments(0) | trackbacks(0) |
Tomoの縫製
縫製の仕事は集中力と忍耐が必要な仕事です。
それに加えて、Tomoの服の縫製はとっても手間が掛かります。
ですので、誰でも縫えるわけではありません。

例えば、大きな工場では、縫製のチェックをするのはQC(Quality Control)
ですが、本当は縫った本人が誰よりも品質に関しては良く分かっています。
本人が気になる箇所があればちゃんと縫い直すかどうかがポイントになります。
それをきちんと繰り返していれば、縫製能力はどんどん上達するのですが、
縫い直すかどうかの判断は本人の気持ち次第です。それは、手先の器用さ
よりもさらに大切なことです。

また、Tomoの服ではデザインによって、縫製方法や縫製の順番が変わりますが、
縫製方法はみんなでアイデアを出し合って、パターンや縫い代を修正します。
そうする事で、みんなが考える力を身に付けることが出来ます。

また、Tomoの服では、ロックミシンは絶対に使いません。
手織りの布はゆっくりと時間を掛けて織り上げた手仕事が魅力なので、
縫製の時間短縮、簡単縫製のために、ロックミシンを使うことはしません。
それはつまり、手仕事の魅力も半減させてしまうことに繋がります。

ですので、縫い代がまったく見えない丁寧な縫製を心がけています。
やさしい布をしっかりとした縫製で仕上げるのがコンセプトでもあります。
Tomoの服はファッションではなくプロダクトとして良さを追求しています。

布を見れば誰が織ったのか、服を見れば誰が縫ったのかが判る。
そうゆうデザイナーになれるのが、僕の目標です。

posted by | 23:33 | TOMOの手掛かり | comments(0) | trackbacks(0) |
貴重なコクタン重ね染めシルク
アジアの布に興味がある方は、黒檀染めをご存知の方もいらっしゃると思いますが、
黒檀の実を木の棒を使って潰し、発酵した実から出る汁を使って染めます。

染める回数によって、グレートーンからクロに近い茶色まで、豊かな色幅が特徴です。
草木を材料にして綿や麻を染める場合、濃い色を出せる素材が少ないので、
黒檀の実はとても貴重な染色材料です。
また、この黒檀染めは、タイの北部、東北部などで染められています。

この写真はシルクの布を黒檀の実で後染めしたものですが、クロに近い茶色です。

染められる時期も年間で今頃のみと決まっており、このシルクを染める現場を
見せてもらった事はないのですが、40〜50回ぐらいは染めているという話です。
これは、いつか自分の目でちゃんと確認しないといけませんね。

また、生地としてすご〜く魅力があるのですが、ミシン針が全然通りません。
なぜなら、シルク地を何回も染めているので生地の目が詰まり、それに加えて
珈琲のかすなどよりも細かい粉粒体が絹の繊維内に付着しています。

そして、僕らの縫製方法は、折り伏せ縫いがメインですので、生地が何重にもなり、
針は全然通らないし、通っても針は折れるし、糸調子のバランスも悪い。
ちなみに使っているのはJUKIの工業用ミシンです。

裁断まで済んでいるのにずっと眠っていたのですが、それでもどうしても
この貴重な布を服に仕立てたく、日本の大型手芸店で特殊な針を買い、
ミシンの押さえと送り歯までも変えて、やっと縫うことが出来ました。

posted by | 23:02 | TOMOの手掛かり | comments(0) | trackbacks(0) |