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飾らないやさしい服を求めて採長補短の日々を慈しむ。
魔法の豆汁
シルクコットンのスカーフをローゼルの花で染めた時に得られた色は本当に美しく、
どうにかしてコットンの生地でも同じように染められないかと苦心していた時に、
日本では大豆から作られた豆汁を使うテクニックがあると友人が教えてくれた。

 
以前、染織学科の教授がタイに来た時に同じ事を言っていたことを思い出したのも手伝って、
実際に試してみる事にした。草木染めは基本的に絹の方が綿や麻よりも濃く染まるが、
その理由は絹が動物性タンパク質繊維だからである。

 
大豆から得た動物性タンパク質を布に付着させることによって、植物性繊維では
色が付きにくい材料を使った草木染めも可能になるということを初めて体験した。

posted by tomo | 19:25 | TOMOの染色 | comments(0) | trackbacks(0) |
ラック + 豆汁 + コットン
土日もクーデターもあれですが、ひたすら染織です。
豆汁の効果を試すために、動物性蛋白質と相性の良いラックを使って染めてみました。
ラックとは、アメリカネムノキに寄生するカイガラムシの巣です。
 
ラックは、古くからバイオリンの塗料として使われたり、ラッカーという
言葉の由来でもあるそうです。また、日本では奈良時代に渡来しており、
正倉院にも薬用として採集された「紫鉱」という名で保存されているそうです。

染織としては、臙脂虫と呼ばれるこれらのカイガラムシから採集された色素は
友禅や紅型の染料として現在も利用されています。

posted by tomo | 12:01 | TOMOの染色 | comments(0) | trackbacks(0) |
ローゼルでストールを染める
ローゼルは、日本ではロゼリ草、タイではクラチアップ・デーンと呼ばれている、
アオイ科フヨウ属の多年草です。タイではハイビスカスティーやジュースとして
酸味のある萼と苞の部分がよく使われています。特徴である酸味はクエン酸や酒石酸が
含まれているためです。タイで染織材料に使えるという話は聞いたことがありませんが、
何でも試してみないとわからないと思い、シルクコットンの布を染めてみました。

 
煮出した染色液はクエン酸の影響からか、ラック染めよりも明るい朱色ですが、
予想よりも徐々に濃くなって期待が膨らみました。浸されたシルクコットンのストールは
ラックと同じような紅赤色になったので、これだったらラックを使ったほうが
濃く早く染まるではないかと落胆してしまいました。

 
しかしミョウバンの媒染液に浸けると液は次第に瑠璃色に変化し、それに合わせて布も
徐々に碧くなりました。これは水だけでの実験でもある程度色が変化したので、
水道水の塩素か何かが反応した影響があるかもしれません。それでもミョウバン液の方が
濃く染まったので、アルミニウムイオンと反応したのは間違いないです。

 
できあがったストールはデイドリームもしくは紅碧と呼べるような色になりました。
こんな色のシャツやワンピースなどがあってもいいなと心が高揚し、すぐにでも
染めてみたくなりましたが、どうゆう理由で色が変化したのかもきちんと知りたいと思いました。

posted by tomo | 11:30 | TOMOの染色 | comments(0) | trackbacks(0) |
バタフライ・ピーでストールを染める
バタフライピーは、タイではアンチャンと呼ばれてい熱帯アジア原産のマメ科の植物です。
日本ではチョウマメ(蝶豆)と呼ばれ、江戸時代に渡来してきたそうです。

その花からは鮮やかな青い色素が得られるので、ハーブティーやジュース、天然着色料として
お米やお菓子の色付けにも使われています。また、石鹸やシャンプーなどスキンケア製品
などにも使われ、昔は白髪染めなどにも使っていたそうです。

 
布を染めるとどのような色になるか、今回は素材の特性上、常温ではなく煮出して染めてみました。

水に浸けた後の染液はあさぎいろですが、徐々に濃くなり青と緑が深く交わった藍色になります。
煮ている時には、ストールは薄い藍色になるのを予想していましたが、最終的には青というよりも緑に近い
しらあい色になりました。これはこれで上品な色で気に入っています。

バタフライピーの花を包んでいたコットンガーゼの袋も、水で洗い流す前は藍色でしたが、
洗ってしまえば色は消えて薄く緑が残る程度でした。
バタフライピーは染織に向いた素材
かどうかは少し疑問ですが、ミョウバン媒染から生まれたしらあい色はとても上品で魅力的な色でした。
posted by tomo | 10:13 | TOMOの染色 | comments(0) | trackbacks(0) |
恵み恵まれた染織の日
エアポートプラザに差し掛かる手前の十字路で、妻が急に車を路肩に停めた。
先ほどチラッと目に入ったのが、ゴミとして捨てられたモモタマナの木だったからだ。
妻は伐採している知らないおじさんに捨てるものなら葉がほしいとお願いし、
それを入れるための袋もできたらとか言うではないか。

 
簡単に言ってしまう妻も、快諾してくれたおじさんもまったくタイの良いところであると思う。
おじさんは何に使うのかと聞いてきたので、草木染めの説明を少しすると一緒になって
葉っぱを集めてくれた。袋いっぱいになった時に、手伝ってくれたお礼と袋代として
少しお礼を渡さないかと妻に相談すると、お金目的で手伝ってくれたわけではないのでと制止された。
タイに
10年以上住んでいるが、こうゆう時の状況判断は今でも難しい。
 
さて、善意でゲットしたモモタマナの葉を刻んで、シルクコットンのスカーフを染めてみた。
モモタマナは新鮮な葉で染めると寒色系のレモンライム色になるが、
今回は別の用事を済ませるまで袋に入れていたので、
ミョウバン媒染では少し温かみのある菜の花色に、鉄媒染では程よいねずみ色になった。

 
タイは4月が真夏であり気温が40度近くになることもあるので、染めをするにはちょうどよい季節である。
posted by tomo | 12:12 | TOMOの染色 | comments(0) | trackbacks(0) |
指の表面から伝わる感覚
染織をしたりするのは本当に泥臭い仕事で近道などない。
ただ直向に水を含んで重くなった糸や布を、ムラにならないかという心配を抱きながら、
染液と空気とを交互させるのである。

それは本当に単純な作業だけれど、なんだか心も洗濯されているような気持ちの良さがある。
染織材料が自然のものだったり、媒染に使う薬品が安心して使えるものだったりすると、
排水の心配もしないで済むので、気持ちの良さもひとしおである。

布だけでなく手や足の爪などもすごい色になってしまうのは確かに困るけれど、
手袋などをするつもりはない。そこには濡れた指の表面からのみ伝わる感覚があるからである。
posted by tomo | 19:09 | TOMOの染色 | comments(0) | trackbacks(0) |
自然の恵みで糸を染めるのは、ものすごい重労働である。
布や製品を染めたことはあるが、初めて糸を染めた時に一番に感じたことだ。

糸と布の違いは、糸自体の重さはたいしたことはないが、一度水に浸かると
何倍もの重さになりとにかく重い。また、糸同士が絡み合わないように注意しなければならない。
布の場合は色ムラに対して常時注意しなければならないという違いもある。
どちらにしても、家で自分で染める場合は、環境負担を考えて常温の水で染める。

今回染めたものは、バスマット第二弾の経糸のための糸である。
染織材料はアセンヤクノキの樹脂、媒染剤はミョウバンと硫酸第一鉄。
ミョウバンはご存知の通り、漬物の発色を良くするために使われたりするもの。
硫酸第一鉄は、名前はちょっと恐ろしいが、排水処理用の凝集剤や土壌改良剤
として用いられる地球環境に優しい化学薬品である。
爪が黒くなるデメリットはあるが、素手で染めてもまったく問題がない。

たかが数キロの糸を染めただけだが、ものすごい重労働だ。
染織は農業であるということをつくづく実感させられた。

posted by | 00:05 | TOMOの染色 | comments(0) | trackbacks(0) |
染色紹介(カムセードの種)
これは、染色にも使われるタイ語でカムセー(ド)と呼ばれる植物です。
※最後の(ド)は、日本人には聞き取りにくい音です。

一般名:リップスティック・ツリーもしくはベニノキ
タイ語名: カムセー(ド) 英語名: lipsticktree
学術名: Bixa orellana L. ベニノキ科ベニノキ属の常緑低木

田舎のタイの子どもなら、誰でも知っていて、ひっつき虫(オナモミ)のように、
または種皮の部分を水に濡らして得られる、オレンジ色の液で遊んだ事が
あると思いますが、名前を憶えている人は少数だと思います。

このカムセーは天然着色料として食用や工業用にも使われていますが、
草木染めの染色にも使えます。乾燥した状態では、うっすらしたオレンジのような
ベージュのような色になります。

posted by | 08:00 | TOMOの染色 | comments(0) | trackbacks(0) |
もうすぐインディゴ・藍染めが届きます
今年の夏には、コットンガーゼの藍染めシリーズを沢山見てもらいたいと思って、
前回のイサーン旅行の時に、製品を藍で染めてくれるグループを探しました。

今までランパーン、メーチェムなどで試しましたが、どうしても納得が出来ず、
藍染めが最も盛んなサコナコーン県を訪れました。最終的にお願いした場所は、
サコナコーンからウドンターニーに向かう途中にあります。雨の少ない場所でも、
マメ科のインド藍は育つので、雨の少ないこの辺りは藍染めがとっても盛んです。

今回は数も多いのですが、定番に加えて新作も2タイプ染めてもらいました。
今か今かと子供のように到着が待ち遠しいです。

posted by | 12:58 | TOMOの染色 | comments(0) | trackbacks(0) |
モモタマナの葉で染色
以前にも紹介したことがあるモモタマナの葉の部分を使ってショールを染めました。
イエローにグリーンが入ったような、レモンとライムの間の寒色イエロー色です。

葉を細かく刻んで水に2,3日浸すだけでも十分な色が得られるので、僕は常温で
染色します。染色のムラが少なく、色の定着が早いのが特徴だと思います。
また、一般的にシルクがコットンより、色の定着が全然良いのですが、
モモタマナの場合は、なぜかほとんど定着の差を感じません。

posted by | 22:43 | TOMOの染色 | comments(0) | trackbacks(0) |