Search this site
飾らないやさしい服を求めて採長補短の日々を慈しむ。
<< 手織り布と椰子の葉のピンクッション | TOP | いつ染めたかもちゃんとメモしておくように。 >>
いくら欲しくても手に入らないシルクコットンの生地
9月末までは、今まで経験したことがない数の展示会が入っており、
良い商品をきちんと供給するためには、朝から晩まで毎日仕事しなければいけない。
確かにキツイのだが、沢山の人に知ってもらえる機会を大切にしたいし、
何よりみんなの意見も同じであったことが大きい。

 
そんな缶詰状態の中でも時間を見つけて、新しい生地を織ってもらうために
チェムさんの家を訪れた。今回お願いしたのは、シルクコットンの生地である。
コットンの糸は市販のものであるが、シルクの糸はある村のおばあちゃんが
自分でカイコを育てて糸にしたものである。タイ原産繭の特徴は、繊維が太くて短く、
黄金色であることが特徴だが、糸は
4つの種類に分かれている。
今回は繊維が不均一である特徴を持つサオ・ルーイと呼ばれる糸を使うことにした。

 
経糸をシルクの糸を使う方がいいのか、緯糸に使う方がいいか、かなり迷った末、
後者を選んでサンプルを見に行った。どうやらその選択は大正解の様子だ。
タイ原産繭の特徴である、不均一な糸から生まれる素朴な表情が布から溢れ出している。
それも野暮な感じの風合いではなく、とても品のある生地になっているのだ。
色合いに関しても、まったく自然のままの色を使っているのだが、黄金色が生成り色と
交じり合って上品な淡米色になっている。


自分たちで糸を調達したこと、丁寧な仕事のチェムさんにお願いできたことが何よりも大きい。
以前に他の場所でシルクコットンの布をお願いしたことがあるのだが、打ち込みを甘くして
価格の高いシルクの分量を少なくされてしまったりと、自分の希望通りの布を得るのは難しい。
本当にほしい布を得るためには、良い材料と良い人材を見つけて、
ゆったりとした時間の中で焦らず作ってもらうしか方法はないかもしれない。

posted by tomo | 14:13 | 採長補短の日々 | comments(0) | trackbacks(0) |
コメント
コメントする










この記事のトラックバックURL
http://blog.natural-fabrics.jp/trackback/995
トラックバック