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飾らないやさしい服を求めて採長補短の日々を慈しむ。
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人となりが心地よく吹き抜ける場所
僕自身が自分のためにもそこに行く必要がある。
その場所は、人となりが心地よく吹き抜ける村である。

以前お願いしていた生地ができあがったという電話があり、妻と二人で
生地をี受け取りに行くことにした。そこは、チェンマイから相当の距離があり、
ずいぶんと田舎の場所でとても日帰りはできないところである。

そこは、以前すぐにでもほしい布があり、催促の電話をしてしまった時に
「良い布がほしいならば、待たなければいけない」
と僕に教えてくれた人がリーダーをしている村である。

彼らは必要以上にお金を稼ごうなどという欲がない。彼らはお米も自分たちで作るし、
サトウキビ畑も持っている。機織りはあくまで彼らの副業なのである。
僕たちは少なくともお金がないと生きてはいけないが、彼らは問題なく生きていける。
彼らは衣食住に困る事もない。着る服も自分たちで織るし、お米も自分たちで作るし、
立派な家に住んでいるわけではないけれど、みんなそれで満足している。

だから人となりが心地よく吹き抜ける場所なのであろう。

今回、日本で買った絣と縞・格子の本を持って行き、参考に見てもらった。
彼らは、彼らの伝統的な絣の柄を体得している人たちである。
これは真似をしてほしいわけではなく、村から外に出る機会が少ない人たちに
何かアイデアになったらという、僕なりのおせっかいである。

僕のためだけにこれを作ってほしいというのとも違うし、僕らはボランティア
でもなければ、フェアトレードだとか謳うつもりもまったくない。
人となりが心地よく吹き抜ける時間が、僕ら二人をそうさせただけの話である。

彼らは染織材料から糸の材料まで、それらにいくらお金がかかったかも、
隠さずにすべて教えてくれる。僕は彼らとできる限り長く付き合っていきたいし、
お互いの希望はただそれのみではないだろうか。


 
posted by | 13:34 | 採長補短の日々 | comments(0) | trackbacks(0) |
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