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飾らないやさしい服を求めて採長補短の日々を慈しむ。
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チェムさんからの手紙
サンパトーン群で布を織ってもらっているチャムさんから突然手紙が届いた。
手紙の内容は、僕たちの布を織るのをもう辞めたいという衝撃的なものであった。
ビックリしてすぐに妻に電話をしてもらおうと思ったけれども、
妻の勧めでスタッフのニッドさん(チェムさんの親戚)にまずは理由を聞いてもらう事にした。
チェムさんが言うには、これから田植えの時期に入るので忙しくなるなるから
という理由だそうだが、もっと詳しく話を聞くと、それは大きな理由ではないらしい。
機織りの織り賃が僕たちの負担になっているのではないかという気遣いが本当の理由であった。
 
実は今年からジョムトーン群でも新たに織りを始めたのだけれども、
織りの方法が違う事もあって1mあたりの織り賃はチェムさんよりも随分と安い。
チェムさんはそれを知っているから、自分の織り賃が高い事がずっと気になっていたそうだ。
そして僕たちの負担になっているのではと感じ、自分から辞めたいと言ったのである。
チェムさんはそうゆう優しさを持つ人だ。
 
チェムさんが織る布は、独特の優しい風合いを持つ。
日本で販売する服は、それが誰が織った布という詳しい説明はしていないが、
チェムさんの織った布で作った服は、他よりも良く売れている気もする。
それは布から滲み溢れる優しさが理由かもしれない。
 
今日理由を聞いて、妻がチャムさんに電話をした。
チェムさんの心の負担にならないように丁寧に説明して、
これからも布を織り続けてほしいとお願いをした。
そうしたら実は経糸がもうなくなってしまったから、、、と話してくれたのだ。良かった。
 
コストは少しでも安い方がいいだろうし、決まった期日にきちんと納品してくれる
場所の方がもちろんいいだろう。それでも、一緒に仕事をしてくれる人達には
それぞれ家庭の事情があるだろうし、出会った人達とはできるだけ長く一緒に仕事をしたいと思う。
チェムさんにはこれからも素敵な布を織り続けてほしい。

posted by tomo | 14:29 | 採長補短の日々 | comments(0) | trackbacks(0) |
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